Story
「いつか二人で南の島に行きたいね」
そう語りあった日から数ヶ月後、ヒロインは彼氏の浮気により破局を迎えていた。
しかも彼氏に言われた最後の一言が胸に刺さり、いつまでも棘のように抜けない。
そんな憂鬱な気分を吹きとばしたくて、ヒロインは二人で行くはずだった南国への旅行を決意する。
しかし涙を堪えて飛行機に乗ったヒロインは『飛行機の墜落』という、さらなる悪運に見舞われる。
薄れいく意識の中、これはもう孤独に死んでいくしかないのだろうと世を儚んだヒロインだったが――
次に目覚めた時、太陽のように明るい髪が目の前で揺れていた。
「あーここ……? えっとねぇ――……無人島!」
こうして底抜けに明るい彼との、無人島生活が始まったのだった……。