越えざるは紅い花
Music -ゲーム本編の音楽-
◆(新規追加ルート)ウルとの出会いのシーンより◆
ナァラ「でも、今日貴女と出会えて
救われたわ」
ウル 「そんな、わたくしは何も……」
私の感謝の言葉に照れたように頬を染める美少女。
不思議な庇護欲がかき立てられ、まだ座りこんだままのくせに「守ってあげたい」なんて思ってしまった。
ナァラ(心も体も、早く立ちあがらないと)
年下の彼女が頑張っているのだから、私も女たちのために力を尽くそう。
決意も新たに、差し伸べられた手をとって立ちあがった。
≪抜粋の続きは 雑誌SweetPrincess vol.22 にて≫
◆(新規追加ルート)ウルのイベントシーンより◆
「っ!?」
どん、と突き飛ばされ視界が激しく揺れる。
今朝からの酷い頭痛も手伝って景色が歪んだ。
再びの空を斬る音が聞こえた直後、硬質な音が耳を穿った。
「! ウル!」
一拍遅れて今の状況を把握する。
――再び刺客が襲ってきたのだ。そして私は、ウルに庇われた。
理解してすぐに動こうとしたけれど、自覚以上に熱が高くなっていたのか、激しい眩暈に襲われる。
それでもなんとか立ち上がろうとした瞬間、凛とした声が空気を震わせた。
「無理をしないでください。貴女のことは、わたくしが守ります」
◆スレンとの出会いのシーンより◆
スレン「お前みたいな生意気な女を見てると、教えてやりたくなるんだよ」
ナァラ「なにを」
スレン「所詮女は、男に守られ、従うしかない生き物だと……」
ナァラ「!?」
ある程度乱暴に扱われるのは覚悟していたけれど、まさか本当に、大勢の前で押し倒されるとは思わなかった。
覆い被さってきた体は予想以上に逞しく、あっという間に四肢を封じられてしまう。
◆トーヤとのイベントより◆
トーヤ「来るな」
そう言った直後、月光で透かされた茶の瞳の奥が揺れた。
眉根が寄り、細めた目に迷いらしきものが映し出される。
私が息を詰めて辛抱強く見つめていると、トーヤは固く目を閉じ、葛藤を落とすように首を振った。
トーヤ「……やはり、来てくれ」
ナァラ「いいの……?」
トーヤ「ああ。……今、傍に来てほしい」
手を差し伸べられ、ゆっくりと歩み寄る。
指先に触れた時、変わらない温かさにほっとして肩の力が抜けた。
再び窓を見上げたトーヤに倣い、横に並ぶ。
◆ノールとのイベントより◆
ノール「ですから、その方を見かけたら、伝えてくれませんか? トーヤ様を選べ、と」
ノール「それ以外を選ぶようなら……」
ナァラ「……ようなら?」
先を促すと、ノールはにっこりとした、この上なく綺麗な微笑を浮かべた。
女にも見紛う滑らかな唇が近寄ってきて、私の耳元で囁く。
ノール「あの野蛮人に、くれてやりましょうか。きっと大喜びして、その日の内に穴という穴を犯してくれますよ」
ナァラ「……綺麗な顔して、えげつないことを言うのね。貴方にも、そういう願望があるのかしら」
ノール「はは、ご冗談を。私は女性には興味がありませんので」
◆ルジとのイベントより◆
ルジ「大丈夫ですか?」
優しげな声に促され、恐る恐る目を開ける。
ナァラ「!? 貴方は……」
目前には見覚えのある顔があった。
印象的な事件と結びついているから、忘れるわけがない。
このルス人の特徴を持つ、綺麗な面立ちをした青年の名は――
ナァラ「ルジ……」
木から落ちた私を、走ってきたルジが受け止めてくれたらしい。
だけどなぜ、彼がここにいるのだろう。
混乱と困惑のせいでなかなか喋れずにいると、先にルジの口元が綻んだ。
ルジ「良かった、憶えていてくれたんですね」
ナァラ「え?」
ルジ「結構長い時間が経ってしまったので、忘れられていても不思議じゃないかなーと」
◆ナランとのイベントより(ナラン視点)◆
ナラン「こんなにも欲深い俺を知ったら、君は軽蔑するかな」
幾度想像や夢で彼女の体をむさぼったか、数え切れない。
そうして好き勝手な想像で満たされた後の目覚めは、夢の中の幸福感とは真逆の自己嫌悪。
艶めいた想像をしてしまったことが申し訳なくて、気持ちを抑えきれない未熟さを恥じた。
もう二度と、あんな想像はしない。と誓ったそばから、目は彼女を追い、嗅覚は彼女の匂いを求めた。
いつもいつも、その繰り返し。
◆セフとのイベントより◆
ノール「おや……オルテ大臣のご子息ではありませんか」
ナァラ(ノール……?)
すぐにノールの声だと分かったのに、我が耳を疑った。
こんな雨の中、ノールが出歩く理由なんてあるのだろうか……?
セフ「……ちょうどよかった、今から貴方のところに送り届けるつもりだったんですよ」
ノール「わざわざ送ってくれたのですか」
セフ「ええ。奥方は親父に会うと言って、外で待っていたんですけどね……この雨に打たれて、熱を出されたようで」
ノール「それはそれは、ご迷惑をおかけしました」
セフ「……会えてよかったですよ。あのまま放っておく最低野郎だったら、一発ぶん殴ってやろうと思ってた……っていうのは冗談ですけどね」
ノール「私が最低野郎かはともかく、貴方程度の腕では私には敵いませんよ」
◆エスタとのイベントより◆
エスタ「唯一無二の、愛しい姫。どうか、私の妻になってください」
ナァラ「エスタ……」
指先に触れた唇の温もりが、常以上に感じられた。
エスタの熱が、じわりと胸にまで広がり、吐く息が震える。
◆スレンとのイベントより◆
蝋灯りを反射する鏡面には、大きく脚を開き、スレンのものを受け入れようとしている姿が余すことなく映っていた。
ナァラ「っ……!」
スレン「わかるか? お前は俺のものを、自分で受け入れようとしてる……」
結合で盛り上がった入り口付近を撫でる、無骨な指。その動きを目で追ってしまい、猛烈に後悔した。
濡れた秘部を晒しているのも、今の姿勢も、全てが死にたくなるほど恥ずかしい。
スレン「逃げるなよ。お前が誰のものか、ちゃんとその目に刻め……」
◆ノールとのイベントより◆
ナァラ「やっ! あんっ、いやあ……!」
ノール「ん……暴れないでください」
ノールは私の腰をがっちりと掴んで、逃げられないよう押さえた。
既に膨れていた芽が音を立てて吸われる。
ナァラ「んくっ……!」
感じたこともない強烈な痺れが背筋を駆けあがる。一気に抵抗する気力を奪われて、脚から力が抜けていった。
ノール「ん……まったく、これから晩餐会だというのに、こんなに溢れさせて……」
ナァラ「あっ、あっ! やめ……! ひんっ!」
抵抗が緩んだところで、芽を柔く噛まれる。
びりびりとした刺激に背を反らせば、今度は口唇で挟んで扱かれた。
かと思えば、不意打ちのように優しく舐められて、翻弄される。
◆新規追加:ルジのルートのバッドエンドより◆
※こちらはTwitterでの『見たいエンド後アンケート』で一位になったルジのバッドエンドの続きです。
※一部オンライン雑誌Operetta Vol.31の内容を含みます
反射的に突き飛ばそうとした腕が弾かれ、逞しい肩に押される。
どん、と壁に押しつけられた直後、破く勢いで下衣を脱がされた。
ナァラ「ひっ! や――」
「やめて」と叫ぼうとした唇に、一本の指が宛がわれる。
びくりとして思わず動きを止めると、ルジがにっこりと笑った。
ルジ「今君が叫んで助けを呼べば、俺は間違いなく死刑になるだろうね」
ナァラ「そ、それは……」
ルジ「君が本気でそうしたいと思っているのなら、叫べばいい。君に殺されるのなら、俺は本望だよ」
ナァラ「貴方を殺すなんて、できるわけないじゃない!」
ルジ「どうして?」
ナァラ「そんなの――」
唇を噛んで俯けば、苦笑の息遣いが耳にかかった。
ルジ「その中途半端な優しさが、時に人を壊すのだと……君は知っているのかな」
ナァラ「あっ!」
内腿を撫であげた指先が、花弁を割って入ってこようとする。
慌ててルジの手を掴んだけれど、遠慮のない力で指先を押しこまれた。
乾いた花弁がひきつれ、ぴりりとした痛みに眉を顰める。
けれどルジは力を緩める様子はなく、やや強引に花弁を割り開いた。
敏感な場所が空気に触れれば、恐怖心で肩が竦みあがった。